夏の代表曲

「ああ、栄冠は君に輝く」

 

この曲を彼女達が歌うのを聴いた。

 

コロナの影響のもと、

今年はこの曲を多くの観客やブラスバンドと演奏することは出来ない。

この曲の歌声が甲子園に響くことはないのだ。

 

そんな夏を誰が想像しただろう。

 

その曲を彼女達が高校生のブラバンの演奏に合わせて歌った。

 

正直なところ、

この曲の音程は彼女達にはちょっと低い。

彼女達の持ち味である突き抜けるような高音を披露するフレーズはない。

 

しかし、その分、

力強い響きでこの曲を歌った。

 

どんな素材が来ても

自分達の持ち味を生かして、歌い切る。

 

5つの声の色を通してサウンドを作り上げる。

 

この曲でもハーモニーを作り上げることで、

力強さを表現した。

 

スタイリストが変わったのか、

コンセプトを変えたのか、

 

統一の同色カラーでまとめ上げたスタイリングは

彼女達の歌声と同様に

さらに一体感を表現する。

 

コロナの期間を経て、

一皮剥けた彼女達がいる。

 

そんな気がした。