少し前になるが、NHKのBSで放送された「映画音楽は素晴らしい」から、いくつか書いていきたいと考える。

先ずは、城田優がソロで歌った「SHE」

これは、映画「ノッティングヒルの恋人」から歌った「SHE」について書きたいと思う。

 

彼はこの曲を3つの構成で歌ったように感じる。

冒頭からこの曲はサビのメロディーが出てくるのだが、この歌い出しでは、彼は非常にソフトボイスで一言一言を丁寧に歌い紡いでいる。

この歌い出しの上手さは、私が城田優という歌手の歌の最も評価する部分であり、この歌においてもその印象は揺るがない。

彼のナチュラルで呼吸をするかのように歌う歌い出しは、見事だといつも感じる。

きっとこの人の中で、「歌う」という行為は、呼吸をするのと同じぐらい自然なものとして身についてしまっているのだろう。

それほど、彼の中に「歌」という行為そのものが溶け込んでいるのだということを感じる。

 

冒頭のメロディーを少し展開させた次のフレーズでは、彼の歌が少し前に動きはじめ、活動的に前へ音楽を押し出していくのがわかる。

そしてサビの部分だ。

ここでは非常にエネルギッシュに歌い上げていく。

張りのある歌声で、それまでの抑えた色調の歌声とは完全に違い、色彩も非常に濃く、しっかりとした芯のある歌声の響きを持っている。

 

最後、彼が歌う

「SHE」

 

非常に充実した歌声であり、

主人公の決然とした気持ちそのものを感じさせる決意の歌声だった。