氷川きよしの最新アルバムに収められた一曲。
この曲で氷川きよしは、今までの歌い方であるハイトーンボイスの歌声に
明らかにファルセットの歌声を組み合わせてきている。
これが今までの楽曲と違う彼の新しい一面を見せるのに役立っているのは確かなことだ。
彼はインタビューの中で、この枯葉に対して「恋愛は命を削って行うもの」という主旨の発言をしており、
非常に研ぎ澄まされた刃のような恋愛感情を現している。
その歌をファルセットを使うことで一種の抜け感を曲に与えている。
彼の表声の音域スレスレの音程は、
このまま表声で歌っても十分ハイトーンの魅力を伝えられるとことを
わざとファルセットで抜くことで別の色彩を曲に与え、
この部分が返ってクローズアップされている。
このアルバムでは演歌のカテゴリーとポップスのカテゴリーの２種類を収録しており、
２つのカテゴリーの中で自分の音楽を表現するという形になっている。
日本の業界は非常に厳しい。
オリジナリティーのないアーティストは生き残るのが難しい世界だ。
演歌ではなくポップスの世界に進出した彼が、
どのようなオリジナル性をポップス業界の中で
発揮していくのか、
「演歌」というカテゴリーから完全に開放されていくのか、
それとも融合を計っていくのか。
演歌からポップス、ロックという分野への進出は今は新鮮であっても、
やがてそれが当たり前になる時、
その時、彼の本当の意味での挑戦が始まる。
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