MONGOL800のこの歌も今の氷川きよしが歌うと、都会的な洗練されたロックになるのだと思ったのが正直な感想。

沖縄の土着のバンドであるMONGOL800のオリジナル曲は、もっと泥臭く土の匂いのする歌だ。

それに対し、氷川きよしが歌った「小さな恋の歌」は土の匂いはせず、都会の乾いた空気感が漂うものだった。それが演歌からポップスへと移行した彼の今のテイストなのだと感じた。

 

歌声は冒頭からほぼ前半は彼にとって、かなり低音域で演歌の唸り声を出さずに歌うのに苦労している感がある。しかし後半からサビになれば、彼の得意とする高音域になり、シャウト気味の声と共にのびのびと自由に表現された歌が彼らしい一面を見せている。

 

彼自身も決して都会育ちではないのに、演歌のカテゴリーを外してからはどんどん都会的になっていくのは不思議だ。

そこが演歌とポップス音楽の大きな違いなのかもしれない。

 

いずれにしても、今後もこういう番組への出演が増えるだろうし、それが自然な流れだろう。

そのうち、カバーアルバムも出るかもしれない。

そんなことをちょっと思った。