この曲を聴くのは2度目。新年早々深夜のCDTV年越しライブ以来だ。

冒頭のフレーズ、彼のソフトな低音が響く。中盤からはピンと張った彼の甘い歌声が聴こえる。

この音色の違う2つの声が対比となって音楽を作り上げていく。

リズムは細かく刻まれ、停止する。

リズムの上に載せられた歌声。

止まる、流れる、止まる、流れる。

このリズムの対比と歌声の対比。

 

静寂の中での音楽は彼の得意分野だ。

リズムの空白の中でも空気は流れ、無声の音楽が流れている。

 

この歌もダンスと歌が見事に一体化した世界だった。

 

 

三浦大知の音楽の世界は独特だ。

彼は常に音楽に向き合い、真摯に努力を積み重ねる。

その歩みはどんな時でも止まらない。売れなかった時代でも決して彼は歩みを止めなかった。

腐らない、諦めない、そして楽しんでいる。

 

そうやって25枚のシングルを積み上げて来た。その歩みこそが、彼の音楽そのものだ。

 

「I’m Here」

 

私はここにいる。

 

まさに三浦大知、不動の世界だ。