23日に放送されたエムオンでの城田優のカバー曲をいくつか聴いた。

その中でよく聴き慣れた曲でもあり、多くの歌手がカバーしている「First love」をここでは書きたいと思う。

他の楽曲は、アルバムが発売された時にでも詳しく分析したいと思う。

 

彼の歌う「First Love」の第一印象は、多くの歌手の歌と違った。

それは音楽の作りにある。

多くの歌手がオリジナルも含めて、この曲を横の流れの中で歌うのに対し、彼の歌は、縦に音楽を作っているのだ。

これが他の歌手との歌と違う印象を持った大きな原因だ。

 

この縦のラインで作る音楽は、サビの部分での歌い方でさらに顕著になる。

その為、フレーズの終わりの切り方が、余韻がない形となり、決して音楽が横に流れない。

決然とした歌い方であり、音楽作りになっている。

彼のエネルギッシュな歌声が、横のフレーズではなく縦割りのフレーズの中で生かされていく。

その為に、非常にテンポ感を感じさせる「First Love」になっている。

これが大きく印象が異なると感じた部分だった。

 

カバー曲を聴くと、その歌手の実力が丸見えになる。

音楽作りのスタンスや、歌手としての実力。

そういうものが丸裸になるのだ。

だから私はカバーアルバムが結構好きだ。

その歌手の知らなかった面、見えていなかった部分が見える。

 

今回の彼のカバーアルバムを非常に楽しみにしている。

きっと城田優の様々な魅力を知ることになるだろう。