24日に放送された氷川きよしのWOWOWのポップスコンサート。

15曲歌われた中で最も印象に残ったのは、「Love Song」だった。

 

このコンサートはポップスコンサートと銘打っており、演歌の面影はどこにもない。

最近のビジュアル系の彼の路線が強く反映されたものという印象を持った。

ロックあり、ポップスあり、の楽曲の中で、印象に残ったのは、彼のバラード。

私は兼ねてより、彼はロックもいいが、しっとりとしたバラードが向いているのではないかと感じていた。

「Love Song」はそういう面で彼の持つ歌唱力を十分引き出した楽曲と言える。

 

今回のライブでは、コーナーごとに衣装もパフォーマンスも変えて、様々な彼の姿が見れる。

サバイバーなどを歌ったロックのコーナーとは打って変わり、衣装もローズのスーツ姿にナチュラルメイク。

髪もひきつめ、派手な演出もない。

その分、しっかりした歌唱力と表現力だけがクローズアップされるコーナーだ。

 

「Love Song」は、一言、一言を丁寧に歌い紡いだ曲、という印象だった。

彼の張りのあるストレートボイスは、こういうしっとりとした歌い上げていく歌がよく似合う。

ファルセットで抜いた声も綺麗に響き、ポップスの発声が一層安定、充実した歌声になったことを感じさせる。

彼のように声量もあるタイプは、バラード系のロックもよく似合うかもしれない。

彼の声でB’zのカバーなども聴いてみたいと思った。

 

氷川きよしは、間違いなく進化し続けている。

そう感じたライブだった。