2010年8月発売の18枚目のシングル。ポップス系の楽曲。

前曲までの歌では、彼の低音部に力を押した歌い方が非常に気になったが、この曲ではそれを感じない。

音域的にも高めのこの曲は彼の最も出しやすい音域で、さらにこぶしもこの曲には必要ない為、彼本来の歌声になっていると思われる。

高音の伸びや艶も確かで、非常に綺麗で鳴りのいい彼本来の歌声だ。

 

こういう音域を歌う限り、声帯にはそれほどの負荷がかからないと思われる。

彼本来の歌声はストレートなハイトーンボイスだ。

この曲にも現れている明るめの艶やかな音色が彼本来の歌声であり、非常に豊かできらびやかな音色を持つ。

 

彼が数年のちにポリープの手術を受けなければならないほど、喉に不調を抱えるのは、やはり楽曲ジャンルと持ち声とのミスマッチが彼の場合には非常に大きかったのかもしれない、と思う。

元来、ビブラートを持たない人がこぶしやビブラートをつけて歌うことは、それだけ声帯に負荷をかけることになり、特に歌手という職業の場合は、喉を酷使する為、喉の管理ということが「休養」ということも含めて重要なキーポイントになってくる。

彼のようにどちらかといえば、声帯の強いタイプでも障害を抱えるのは、歌手という職業の過酷さを物語っていると言える。

 

楽曲は歌手にとってのもう一つの命綱でもある。