すみません。ご指摘を頂き、資料を調べ直したところ、ポリープの手術は2014年でした。
その部分を訂正し、若干文章を変えました。
ご指摘、ありがとうございました。
2009年8月発売の16枚目のシングル。
「ルンバ」というからもう少し軽い感じかと思っていたが、彼の歌声が意外に重いことに気づいた。
全体的な楽曲のメロディーラインは高くなく、どちらかと言えば低い音が多い。
ところがこの低い音を歌うと彼の歌声が伸びがなくやや擦れ気味なのに気づいた。
演歌のうねりではなく、ハスキーさが目立ち、伸びが悪いのだ。
調べてみると彼がポリープの手術をしたのが2014年。但し、その数年前から喉の調子が悪かったと答えている。その兆候がこの曲にも現れつつあるかもしれない。
ジェジュンの記事にも書いたことがあるが、ハイトーンボイスの歌手の場合、中・低音域に音声障害の兆候が見えたときは、本当に危険な水域にあると思った方がいい。
高音域は発声の仕方が悪かったりしてハスキーになったり出にくくなったりする。しかし、中・低音域は元々の声の音域なので発声の影響は受けにくい。この音域が出にくいと感じた時は、機能的障害が起きている可能性が大なのである。
氷川きよしは伸びやかで張りのある声の持ち主だ。
その彼の歌声がこの曲では伸びも鳴りの良さも感じられない。
この頃から歌いにくい兆候は彼自身が感じていたのではないだろうか。
「ルンバ」でありながら、前へ前へと軽快に音楽が動かないのは、彼の歌声の状態によるものではないかと感じた。
今後の彼の歌声がどのようになっていくのか、また手術後にどのように変化するのかも注意深く分析したい。
いくつかの記事に書いたと思うが、彼の音声障害の原因は低音域を無理にうねって出す演歌特有の発声にあったように思う。
初期の彼の演歌には、低音域を無理にうねって出しているのを感じさせるものが多い。
今の彼の演歌の歌い方とは大きく異なっているように感じる。
関連記事
- 投稿タグ
- VocalReview, ときめきのルンバ, 氷川きよし