三浦大知14枚目のソロシングル。典型的なR&Bのダンス曲である。

緩急を織り交ぜたダンスは、彼の余裕を十分感じさせるもので、それに伴った歌も準じる。

この曲に使われている彼の歌声は、非常に明るく軽やかな音色だ。

一つの声のトーンに統一されている。

キレのいいダンスに呼応して、歌声もキレがいい。

Go for it Go for it I can be the one so Go for it
Go for it Go for it I can be the one now Go for it

くり返されるこのフレーズが小気味よく耳の中でリフレインする。

彼は、R&Bにおいては、表現者として圧倒的な強さを発揮する。

体幹の中に刻み込まれたリズムが、ダンス面でも歌でも、身体から滲み出てくるようだ。

ダンスを踊るときのシューズについて、何か特別な靴を使っているのか、という問いに、

「インソールだけ変えれば、どんな靴でも踊りやすくなる」と答えている。

「インソールは、特別なものではなく、どこにでも売っているもの」と答えるところに、彼の強みがある。

何も特別なものはない。

ダンスも歌も、彼の身体に刻み込まれ、身についたものだから。

それが、三浦大知の圧倒的な強さと言える。