彼が最も得意とするR&Bだ。

R&Bのジャンルを日本の中で定着させたのは、間違いなく彼だろう。

彼以外に日本人でR&Bの歌い手を思い浮かべることができないほど、日本ではこの分野の歌い手が少ない。

KPOPグループが得意とする分野でもあり、最近では、耳に馴染みのある音楽のジャンルでもあるが、彼がこの分野の旗頭として登場してきた頃は、馴染みのない人も多かった。

やっと時代が三浦大知に追いついた、というところだろうか。

アップテンポの曲の中でも彼の歌声は、存在感を示している。

とくにくり返されるサビのメロディーの部分の音色は、色が濃く、どちらかと言えば甘い響きを奏でている。

鼻腔に響きがよくあたり、安定した中音域が続く。

サビの展開部分に現れる高音部のファルセットも、中音域からの統一された甘い綺麗な響きをしている。

また、彼の持ち味である日本語は、しっかり言葉が立っており、語尾まで、不明瞭になることなく発音処理されている。

とくに以下の部分の言葉の処理が見事だ。

ダンスをしてキスそしてダンス キスまた
ダンスキス ダンスキスダンス

早口で歌うだけでは、不明瞭になってしまうこの部分を、彼はリズムの動きだけで処理している。

即ち、歌おうとするのではなく、話す感覚で歌っている。

その為、言葉のタンギングが軽くなり、リズムに遅れることなく処理されていく。

その後現れるサビのメロディー

All night long baby All night long baby It’s just me & you

この部分は、芯のある綺麗な響きでしっかりと歌われ、先の部分との切り替えと対比が見事だ。

これらの対比処理が出来るのも、腹筋を強く使って声を放り上げるときと、しっかりと支えて動かさないときとの切り替えが素早く出来る故のテクニックであり、優れたdancerである彼だからこそ、出来るテクニックだとも言える。

歌手として一層の進化を見せた一曲だろう。