2016年の氷川きよしスペシャルコンサートから、この曲のリクエストを頂いた。

 

この曲の彼の歌声は、非常に張りのある芯の通った響きの歌声をしている。

声量も申し分なく、ちょうど音程的に、彼が一番出しやすい音域にメロディーラインが作られており、美声だ。

この曲を聴いていると、やはり、彼が言葉の語尾の最後の一文字まで響きを抜かずに丁寧に歌っているという印象を持つ。だからと言って、この曲に限って言えば、低音部のうねりのようなものは感じられない。

確かに声は張りのある歌声だが、重くなく、粘らないで比較的あっさりと歌っている。

全体のテンポが早くないのもいいのかもしれない。

最近のポップス曲は、どれも全体的にアップテンポな為に、フレーズの動きの重さや、タンギングの粘りが気になる時があるが、この曲に限って言えば、そういうものはほとんど感じられない。

曲調が、最近の典型的JPOP曲とは違って、どちらかと言えば歌謡曲に近い雰囲気というのも原因のひとつかもしれない。

いずれにしても、今から4年前の彼は、ポップスをこのように歌っていたのであって、それからの4年で大きく彼の音楽表現が変わってきているということがよくわかる一曲になっている。

 

もうすぐクリスマス。

彼のファンはオリジナルのクリスマスソングがあっていいな、と思った。