玉置浩二ショーの再放送が6週連続で行われている3回目。

2016年6月の再放送分だ。

 

今回のコラボはこの5月でもコラボした絢香。

絢香の楽曲「三日月」の2人の熱唱を聴いた。

伸びのいい絢香の歌声に玉置のソフトな歌声が包み込むように乗っていく。

ハーモニーは玉置が三度上をハモるという形でつけられていく。絢香の芯のあるストレートボイスを玉置の幅のある響きの歌声が包み込むようにして二つの音色が交錯していく。

玉置の歌声がどこまでも温かいのが印象的だ。

 

どちらかと言えば尖った音楽の印象のある絢香に対し、どこまでも玉置の音楽は懐が深い。

彼女の歌に「ついていきます」と言ったが、結局は玉置の包み込むような音楽の中で、絢香の尖った音楽が独り立ちしている。そんな印象を持った。

ストレートで無色に近い色の絢香の歌声にコラボするのは、優しいソフトな音色の玉置の歌声だ。同じように無色の響きにしても幅のあるソフト感は漂っている。

エネルギッシュに歌い上げていくストレートボイスのピンと張りのある歌声の部分には、玉置の幅のある、それでいてあくまでもソフトな歌声がコラボしていく。

サビの部分は言うまでもなく2人の声の競演だ。

そこには対抗ではなく、あくまでも玉置の歌声の包み込むような優しさが溢れており、歌声の深掘りを感じさせる音色だ。

絢香が1人で歌い切る「三日月」との違いを見せつけた。

 

玉置浩二の若い歌手達に対する度量の深さをあらためて知る「玉置浩二ショー」である。