城田優が作詞、作曲をして、GLAYのTERUが歌でコラボ、HISASHIがギターを弾いてコラボした「それでも」が昨日、YouTubeで公開された。
力強い声で歌い始められるこの曲は城田優とTERUの歌声がエネルギッシュでパワフルなハーモニーの世界を作り出している。
城田優もTERUも言葉の一つ一つを非常に明確に発音することで強いメッセージを曲に与えている。
直線的で強い音色のフレーズの間に挟まれて「それでも」というフレーズは色がなく透明的な音色だ。
この対比した濃淡の音の世界がこの楽曲に奥行きを与え、人々の苦悩の複雑さを現している。
この曲にはあの頃の日常を取り戻すんだ、という城田優の強いメッセージが込められ、2人の直線的な歌声からも感じ取ることができる。
今、多くのアーティストが不安な毎日と戦いながらも何とか自分を奮い立たせ、前を向いて、明るい未来を描こうとする気持ちが込められている。
鬱になりそうな不安、未来が見えないという恐怖を戦いながら、多くのアーティストは自宅で過ごしている。
楽曲の画面に加えられた最後の長文メッセージには、城田優の挫けそうになりながらも何とか前をむいて踏ん張って未来を見据えようとする意思が現れている。また彼の苦悩と戦う気持ちは動画に付けられたコメントに綴られた長文からも伺い知れる。
私達は、もう以前のようなライブやコンサートの空間を取り戻せないかもしれない。
それでも音楽は死なない。
音楽はいつも私達のそばにあって、私達を慰めてくれる。包んでくれる。癒してくれる。
決して音楽はなくならない。
だから前を向いて、希望を持って、未来を信じて生きていこう。
音楽に携わる全ての人達と、多くのファンに向けたメッセージがこの曲には込められている。
もどかしくどうにもならない怒りのような感情を歌声に込めて、彼らは歌う。
必ず日常を取り戻すのだ、という強い決意の歌声だ。
頑張って前を向いて歩いていこう。
そう思った。