昨夜は三浦大知の1Song Home Liveの10回目。

これはLiveが予定されていた日に彼が自宅から1曲、生配信するもの。楽曲は事前にファンからリクエストを募って、その中からチョイスされている。

昨日は2013年発表された曲で、レディー・ガガ作品や、アウル・シティー&カーリー・レイ・ジェプセン 「Good Time」などを手がけたソングライターのBrian Leeと三浦大知による日米共作楽曲。

 

いつも思うことだが彼の歌にはブレがない。非常に安定した音楽を配信する。

これはこの人の精神が安定している証拠ともいえる。

概して音楽をやる人間は精神的に不安定な要素を持つ人も多いが、彼の場合は、非常に安定したものを持つ。それゆえ、彼の音楽の基盤はいつもどっしりとしていて揺るがない。

 

これは確かなテクニックと表現力に裏打ちされた自信が彼の音楽をそういうものにしている。

この安定感が彼がどんなに激しいパフォーマンスを行っても、破滅的にならない理由だ。

そこには彼の「自分の音楽を届ける」という確固たる自分軸の現れがある。

 

私が彼の音楽の世界を感じる時、それは「music」などに表される純粋に「音楽を楽しむ」という一面と「球体」に表されるような「哲学的音楽」の2つだ。

しかしこの2つの世界を根底で支えるのは、彼の非常に安定した精神力にある。

 

1Song Home Liveを淡々と配信する姿はまさにその現れで、歌の前後のトークと一旦歌に入ったら、パフォーマーに徹する変貌ぶりとの一瞬のキャラクターの切り替えが、彼らしい。

この集中力がなければ、歌手は自分の世界を具現できない。

そして歌い終わればあっさりと幕を引くやり方も実に彼らしい。

この安定感と客観性、そしてファンとの距離感が多くの男性ファンを獲得する魅力なのだろうと思う。

 

三浦大知のファンは幸せだと思った。