三浦春馬の2枚目のシングルの音源が公開された。

「Night Diver」が先行配信されているが今回はそのほかに収録されている2曲。

 

「ONE」は中音域から高音域の彼の歌声で構成されたメロディーライン。

綺麗な艶のある歌声が全体を覆っている。

ミックスボイスからファルセットへのボイスチェンジが非常にスムーズだ。

Aメロ、Bメロは音色の統一された鼻腔に響いた歌声が並ぶ。

サビの部分では、張りのあるエネルギッシュで、少し尖った音色の歌声になる。

 

忙しい俳優業をしながら、これだけの歌が歌えるという完成度の高さを感じる。

楽曲のレベルの高さがそれを一層感じさせる。

 

この歌には、俳優という肩書きは微塵も感じさせない。

アーティストとしての才能が十二分に備わっていたのを感じさせる。

これから磨きをかければ、もっともっとアーティストとして完成されたパフォーマンスを披露できたのではないかと思うと、残念という言葉で片付けられないほどに悲しい。

それは音楽人として、これほどの才能を持つ人の歌もパフォーマンスも全ての可能性が無くなってしまったという喪失感。

 

この歌を歌った時、彼は紛れもなくそこに存在し、生き生きと活動していた。

歌声の一つ一つの躍動感と彼の脈を感じる。

 

彼の優しい歌声があまりにも悲しかった。