非常に気合の入った歌。
この日の彼の歌は先日のMステとは一転して、非常に集中したいい歌だった。

一番感じたのは、言葉の処理。
フレーズの最後の日本語の言葉の処理が非常に丁寧だった。
さらに言葉の中に緩急をつけてリズミカルに処理しているのが目立った。
即ち、単語を一かたまりとして強弱で処理している。
彼の語り口は爽やかで言葉が明確に立っている。
そんな印象を持った。
また声帯のコンディションもよく、声が伸びて抜けていた。
先日の当たらない、抜けないという歌唱とは比べ物にならない。
何より彼自身が非常に自信を持って落ち着いて歌えていた。
これに尽きると思う。

ドリカムの中村氏からの賞賛のメッセージは彼に自信を与えたと同時に緊張をいい意味でほぐした。

彼は非常に緊張するタイプだ。
歌を歌い終わった時に小さなため息をつく癖がある。
それほど集中して歌に入り込んで歌うタイプの歌手と言える。だからこそ、声帯のコンディションは重要だ。コンディションが悪ければ、彼は歌声に神経が行き、歌そのものに集中できない。
この日の歌は、非常に落ち着いていて集中したいい歌だったと思う。

彼が日本で賞を取ること。
それもJPOPのカバーアルバムで賞を取ったということに大きな意義がある。
韓国人である彼が歌うJPOPが日本の音楽業界に認められたということだ。日本の音楽関係者が彼の歌うJPOPに高い評価を与えたということであり、彼が今後、日本の音楽業界の中でポジションを築いていけることを暗に示唆している。

彼に欲しいものは、いい楽曲との出会いだ。
そのためには、歌い続けること。
売れても売れなくても歌い続ける。
それがいい楽曲との巡り合いに繋がる。

年越しCDTVは、1月にオンエアーされる新曲を歌うとのこと。
新しい年の始まりと共に歌手ジェジュンの新しい歩みも始まる。
たゆまず歌手活動を積み重ねていくことが彼を飛躍させる。
そんな一年であって欲しいと願っている。