Mステスーパーライブでジェジュンの「Seetest Love」を久しぶりに聞いた。
見慣れ聴き慣れた曲なのに何か違和感があったのがハンドマイクのせいだと気づいた。いつもはヘッドマイクで歌うこの曲を今日はなぜかハンドマイクだったからだ。
ハンドマイクとヘッドマイクでは踊りながら歌うときの体幹が全く異なる。だからなのか、冒頭部分の踊りながら歌うところで彼は少し歌いにくそうに見えた。

昨年、ソロ歌手として日本で始動してからのジェジュンのイメージは、楽曲を情熱的にしっとりと歌い上げていくという静なイメージだった。しかし、この曲はそのイメージを一転させ、ダンス曲としての動のイメージを指し示すものであり、彼が紛れもなくダンスボーカルグループの歌手だったことを思い起こさせるものと言える。
しかし、その頃の尖ったダンス曲のイメージと異なり、この曲はあくまでも明るく軽快だ。その明るさが過去の彼のイメージを払拭し、新しくソロ歌手としてのダンスナンバーとして定着している。

この曲だけでなく、アルバム「Flawless Love」に収められたダンスナンバーは「DADADADANCIN’」「君だけになる前に」にしても明るく軽快なイメージを持つ。
バラードの甘く切ない世界とは対照的であり、あくまでも明るく楽しい音楽を提供する、というスタンスだ。

ここのところ出演した音楽番組ではカバーアルバムから、しっとりと歌う曲が多かったジェジュンだが、久しぶりに聴くダンスナンバーは、彼の音楽の世界の多面性を示したものだった。