TBS系 日曜劇場『 ノーサイド・ゲーム』主題歌。

 

米津玄師の歌声は全体にビブラートが特徴的に存在する。

この曲の場合、ウィスパーボイスの多用とビブラートが印象的だ。

 

Aメロではウィスパーボイスが全体で使用されている。

ソフトな響きが歌声全体を覆っている。

 

Bメロの始まりである「まだ味わうさ 噛み終えたガムの味」

この部分から音楽が前へ前へと動いていく。

縦刻みのリズムに乗って、ここでも使われている歌声はまだウィスパーボイスが主流だ。

ただAメロとの違いは、言葉のタンギングがハッキリしている。

歌声は横へ流している。

タンギングによって縦刻みにならないように歌われている。

 

サビの部分になって、

エネルギッシュに歌い上げる手法が取られている。

ここにきて、しっかりとしたミックスボイスのハイトーンボイスで力強く歌われている。

 

全体的な印象として、

彼の歌にはリズムの緩急と歌声のボリューム的な強弱が存在し、

その対比を使うことで、全体に構成されている。

また音階的にあえて外した音を使うことで、

転調を多用することで音楽の展開を促していく。

 

後半のエネルギッシュな歌声と前半のソフトな声の対比が印象的な作りになっている。