ジェジュンVocalReview「君だけになる前に」(Flawless Love)

アルバム「Flawless Love」に収録された曲。スローなダンスナンバーだ。TV朝日のドラマとタイアップした。

ダンスナンバーなのにスローテンポ。

音楽の動きは非常に遅く、冒頭からのフレーズは前へ進まず、その場で足踏みにしている。

ジェジュンの歌もそれに合わせてその場に留まる。音域的には中音域が主流でこれもほとんど動かない。中音域を行ったり来たりする。

彼の歌声は鼻腔に当たっており、綺麗に響いている。彼が一番出しやすい音域だ。

艶のある甘い音色の歌声が粒を揃えたように綺麗に並ぶ。

この曲でも発声ポジションが鼻腔から落ちない。綺麗に響いているのがわかる。

ライブの中盤以降は、ずっと声がいい状態が続く。

彼の場合、ハイトーンボイスが強調されやすいが、実は中音域が非常に魅力的だ。

この音域の曲とハイトーンの曲をうまくライブ全体に散りばめると、歌手としては喉を休めながら歌うことが出来る。

セトリの重要性は、如何に長いライブをうまく乗り切らせれるかにかかっている。

そういう意味では、彼自身も話していたように今回のライブでは前半にバラード中心のハイトーンな歌が並び、非常に負担が大きい。

その分、後半には軽めの曲が並ぶ為、喉を十分休めさせることが出来る。

何をどの場所に持ってくるかというセトリの重要性をあらためて感じさせるライブになっている。

中盤で休めた喉が後半のバラードでどのような感じに戻っているか、もう少し検証したいと思う。