Little Glee MonsterのFNSでのアカペラメドレーを聴いた。
秀逸。
その言葉しか浮かばなかった。
「あとひとつ」
「何度でも」
「ハピネス」
「宿命」
「たしかなこと」
何度も書いてきたように彼女達が今までのボーカルグループと違うところは、ソロ以外のハーモニーの素晴らしさにある。
ソロパートの素晴らしさは言うまでもない。
しかし、多くのグループの場合、サブパートのハーモニーは、ソロパートほどのエネルギーもボリュームも持たない。
それはソロパートの音楽を際立たせるためのハーモニーの作り方になっているからで、それがボーカルグループの定番のあり方でもあった。
その定番を覆したのが、彼女達で、彼女達のハーモニーには、ソロパートと同じ比重でハーモニーを作るサブパートが存在する。
ボリューム、音楽性、エネルギー。
これらのどの部分を取っても、ソロパートに劣るものはない。
音楽作りとして、ソロパートを際立たせ、ハーモニーパートが控えめに歌う部分はある。しかし、それは音楽の流れの中でそのように作るのであって、それがボーカルグループのスタイルではない。
私はよく2人でコラボしている歌の評価の中に、お互いがお互いの音楽に合わせるのではなく、それぞれの音楽性を主張しあうなかでの統一感が音楽を作り上げる、という評価をするのだが、まさに彼女達の音楽の作り方は、お互いの音楽の主張しあったなかでの融合性だったり、統一性だったりするのである。
だからこそ、彼女達の音楽の世界は、立体的多重構造になっており、建築物で言えば、これほど強固なものはない。
どこからどうされても、びくともしないだけのしっかりとしたハーモニーの層が出来上がっている。
これがリトグリの世界であり、唯一無二の世界と言える。
絶対音感に培われたハーモニーは、音と音との感覚が素晴らしく決してブレない。
これは彼女達だけが作り上げれる世界であり、秀逸だ。
音が空間を飛び交い、交錯し合う世界。
コンサートに行ったら、楽しくてたまらないだろうな、と思った。