志尊淳が叔父で作曲家の宮崎歩と作った「きぼうのあしおと」を聴いた。

あー、いい歌だなー、と思った。

 

この曲には何の気負いもない。

明るくポップな曲調はまさに「きぼうのあしおと」だ。

アップテンポでリズム感よく音楽は前へ前へと軽快に進んでいく。

それに合わせて歌声も軽快だ。

志尊淳の歌声はクセがなく素直。

彼本来の声であるチェストボイスで歌っている、という印象だ。

 

 

この曲も自粛期間中に志尊淳のInsata.配信の中から生み出された曲であり、今、ライブなどの活動が一切停止している芸能界ではInsta.やYouTubeを使った生配信が盛んに行われている。

その中からこのように生まれた曲もたくさんある。

 

芸能人やアーティストは表現するのが仕事であり、作曲家などのクリエタイターは作るのが仕事だ。

その仕事を今、奪われている中でも、「表現したい」「作りたい」という欲求は彼らの本能であり、それらがあるからこそ、その職業についていると言える。

そういう欲求は、どんな悪条件の元でも消え去ることはなく、どんな障害も乗り越えようとする情熱を持っている。

 

この曲もそういう渇望した欲求の中から生み出された曲であり、希望を持って前を向いて歩いていく、という強烈なメッセージを穏やかで明るいポップな曲調に託したものとなっている。

 

志尊淳は歌だけでなく、ダンスバージョンの動画も公開している。

彼の多面的才能が発揮されているのだが、このように俳優が音楽の分野に進出して来るのが最近の特徴的傾向であり、歌手顔負けの歌唱力を披露する人も少なくない。

ミュージカルへの進出といい、俳優というよりは総合的アクターというイメージを持つ人が多くなったと感じた。