YouTubeでASKAが最新アルバムの様子を配信している。
そのスタジオに玉置浩二が突然参入して、ASKAの新曲を歌っている動画が配信されているのを拝見した。
音楽の楽しさ、歌の楽しさの原点に二人が戻って、無邪気に歌う様子が微笑ましかった。
玉置浩二は非常に安定している。
いろいろ様々あったが、60を越えてもあれだけの美声で歌えるのは、彼が少なくとも音楽に対しては安定した気持ちで、それなりに歌手として節制してきた賜物だったように思える。
一方のASKAも立ち直りつつあるように思える。
二人とも「歌」があったから、「音楽」があったから、いろいろなことがあっても「自分」を取り戻せたのだと思う。
動画の玉置浩二の歌声は伸びがあって優しい綺麗な音色をしている。それに対しASKAの歌声は直線的でどちらかといえば尖った音色だ。
曲線と直線。
この対比がそのまま彼ら二人の音楽を現しているようで興味深かった。
コロナの影響で、当たり前のことが当たり前でない時代がやってくる。
ライブやコンサートが日常茶飯事行われていた社会から、それらが全くかき消される社会へ。
そんな社会を誰が想像しただろう。
日本だけでなく、今、世界中でイベントが中止されている。
「シルク・ドゥ・ソレイユ」は団員の90%以上を解雇し、メトロポリタンを初め、世界各地のオペラハウスで団員の解雇が始まっている。
そんな時でも「歌うたいは、歌うのだ」
そういうメッセージを二人から感じた。
🎵 歌うたいは、歌うたう
歌うたいたいから歌うたう…🎵
私の大好きな合唱曲です。
そう、
歌うたいは「歌が歌いたいから歌う」のです。
観客もお金も関係ない。
二人のコラボを聴きながら、そう思った。
声が出て、歌えるだけで幸せ。
そう思う。