三浦大知の「片隅」を聴いた。
この日の彼の歌声は必ずしも万全だったとは言えない。
彼の声の調子はファルセットに現れる。いいときはミックスボイスの声量とほとんど変わらない。またボイスチェンジした後の声の太さや響きもほとんど変わらない。
しかし、調子が良くないときは、彼のファルセットは明らかに声量が落ちる。この日の歌声にはそんな印象を持った。
20日以降、年末にかけて音楽の特番が目白押しだ。
番組の出演メンバーはほとんど変わらない。出演する歌手達も疲労が蓄積されて来る頃とも言える。
三浦大知は先日のMステの特番で10分間のノンストップパフォーマンスを披露した。その時とは一転してバックダンサーもない一人のステージだった。
疲れが感じられるといっても彼の歌声の特徴はよく出ていた。
彼の最も魅力的な中音域。
ピンと張ったストレートボイスは、非常に綺麗な響きをしていた。
見事に顔の前に当たって声が突き抜けていた。
直線的で力強い歌声だったと言える。
彼の音楽、歌手としての引き出しの多さが25枚というシングルの数に現れている。
名前が売れていなかった時でもコンスタントに積み重ねてきた彼の音楽の多様性が十分現れているステージだった。
明日は紅白。
彼は「Blizzard」を歌う。
誰も追随できない彼独自の世界を披露するはずだ。
彼の音楽が来年、どのように進化していくのか楽しみにしている。
三浦大知は、非常に安定感のあるバランスの取れたアーティストだ。
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- 三浦大知, 日本レコード大賞2019, 片隅