音楽ライターが紐解くJPOPの世界
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Vocal Review

三浦大知「I’m Here」多重音楽の拡がり(A-STUDIOより)

聴き終わった瞬間、上手い、と思った。 そう、三浦大知は本当に上手い。 どうしてこの人はこんなに上手いんだろうと考えた。   安定している。   この言葉が一番ピッタリくる。 そう思った。 彼の抜群の安 …

三浦大知「島人ぬ宝」にみるフロントボイス唱法

三浦大知が歌った「島人ぬ宝」を聴いた。 アカペラで歌われた為に彼の声の状態が非常によくわかった。 素晴らしかった。   なぜ素晴らしいかと言えば、フロントボイスのお手本のような発声だったからだ。 三浦大知は、ハ …

東方神起「Truth」に見る二人神起世界の確立

東方神起の「Truth」 2018年に韓国版が発売され、2019年発売のアルバム「XV」に日本語版が収録されている。 楽曲は非常に軽やかで都会の洗練された乾いた空気感。 チャンミンの細く尖った高音部からの始まり。綺麗に鼻 …

城田優VocalReview「レイニーブルー」(NHK「うたコン」より)

徳永英明の名曲「レイニーブルー」は多くの歌手がカバーしている。 「レイニーブルー」はジェジュンの歌を徳永英明自身が「一番上手い」というほどジェジュンのカバーが有名である。その曲をジェジュンと仲の良い城田優がどのように歌う …

ジェジュンVocalReview「Ray of Light」(「The Covers」より)

この日の歌声は音源に納められた歌声とは全く違う音色をしていたと思う。(音源を改めて聴き直してみた) 中音域が主流のこの歌は彼にとっては比較的声を出しやすい。それでも注意深く音源を聴くと、息の流れが止まって、喉でつっかえ気 …

追記あり ジェジュンVocalReview「ワインレッドの心」(「The Covers」より)

最後にジェジュンの歌声についての追記をしました。 ジェジュンと言えば彼のハイトーンボイスを好む人が多いが、甘く濃厚でビロードのような上質のビブラートを持った彼の中音域は、時に切なく非常に魅力的である。 「ワインレッドの心 …

ジェジュンVocalReview「Forget-me-not」(NHK The Coversより)

非常に丁寧に歌われた歌だった。 一言、一言を丁寧に紡いでいく。 そう感じた 尾崎豊の「Forgret-me-not」はアルバムにも収録されており、幾度となくライブでも聴いた。 いつも全身全霊で歌う、という印象が強かった。 …

紅ゆずるVocalReview「ひとかけらの勇気」(「スカーレット・ピンパーネル」より)

紅ゆずると言えば、スカピンに始まりスカピンに終わる、と言ってもいいほどミュージカル「スカーレット・ピンパーネル」は彼女を語るのに外せない一作だ。 そして「ひとかけらの勇気」はその主題歌でもある。 「スカーレット・ピンパー …

Little Glee Monster VocalReview「move on」

軽快なリズムのP&B。 甘く鼻にかかったソロパート。これに対し、ハーモニーは透明性の高い声が重ねられていく。 中音域から低音域が中心の音楽。洗練された大人の音楽。     縦が強調された4ビートの音楽 …

Little Glee Monster VocalReview「Classic」

冒頭の5人の歌声だけのスキャットの始まりが軽快だ。 メロディーラインを中心にして、5人の歌声が5本の線になって交錯していく。 4ビートのアップテンポのリズムの中で様々な彼女達の歌声が真っ直ぐになったり、弓形になったりしな …

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【プロフィール】
久道りょう

音楽評論家
ミュージック・ペンクラブ・ジャパン(MPCJ)所属
ボイスブランディングクリエイター
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