2014年10月に発売されたメジャーデビューシングル。
この曲も当時6人で録音されたものを今回再収録しているもの。
この二つの歌声を聴き比べしてみた。
2014年の歌声は、冒頭からエネルギッシュでパンチのある歌声が展開されている。
一人一人の言葉のタンギングが鋭いのと、リズムのアタックが鋭角に立っているのが特徴の音楽。
当然、タテ刻みのリズムであり、音楽も縦に刻まれていく。
どのフレーズも力強く、響きが横に一切流れない。
非常にパンチの効いた音楽になっている。
単純に元気いっぱいという弾けるような歌声である。
これがメジャーデビューだったというのだから、AKBなど既存の路線とは全く違う毛色のガールズグループとしてデビューしてきたことになる。
デビュー当時の歌声に比べると、今は力みが取れ、こなれた感触がする。
大人になった歌声と余裕のあるリズム感が音楽の流れを非常にスムーズにしている。
レビュー当時の歌声はどこかゴツゴツしたものが感じられたが、今は角が取れて綺麗に音楽が流れている。
またその中できちんとパンチの効いた部分と、そうでない部分の音楽が対比されるように組み合わさっており、彼女達のハーモニーが力を入れるところと抜くところの緩急をコントロールできるようになっている部分でも、ボーカルグループとしての成熟を感じる。
今回のアルバムの最終録局に関しては、可能な限り、当時の歌声と聴き比べの検証をしてみたいと思う。