FNS歌謡祭第2夜に、新しいメンバー3人を加えた新生Little Glee Monsterの新曲『Join Us!』を聴いた。

旧メンバー2人が抜けて、オーディションを開催。全国から7000名を超える参加の中、残った3人がメンバーとして加わり、新曲を歌った。

新しいハーモニーやメンバーについて、いろいろファンの間で様々な意見があるのは十分承知している。

その為、ハーモニーについての分析は、別記事で有料記事として配信することにし、(無用な物議を起こしたくない為)ここでは、ボーカルグループの存続ということの難しさについて少し書いてみたい。

 

日本には多くのグループが存在する。

特に最近は非常に多くのアイドルグループが存在する。しかし、この中でデビュー当時と全く同じメンバーで活動を10年以上続けているグループがどれぐらいあるだろうか。

あれほど国民的グループと言われたSMAPは28年、嵐が17年だ。

ジャニーズグループが比較的長く活動しているのは、グループ活動より、個人活動に主軸を置く活動形態になっているからであり、ある程度、グループとしての知名度が広まると、必ず、個人でのドラマ出演やバラエティ出演をさせていく。そうやって個人活動に主軸を置きながら、グループとしての音楽活動をさせるという活動形態になっているからだ。

それでも活動休止期間やメンバーの脱退は起きている。

SMAPは最終的に解散という形になったし、TOKIOもそれに準じた形になっている。

彼らは、ジャニーズの黄金時代を形作ってきた創世記と呼ばれる時代のグループだ。これに対し、King&Princeはこの数年のグループであるにも関わらず、既に脱退者が出るという状況は、如何にグループとして同じ気持ちで活動を続けることが難しいかを物語っている。

そういう中、女性のグループが長年活動を続けるというのは、さらに難しいであろうことは容易に想像出来る。

 

リトグリが発足したとき、メンバーはまだ15、6という10代半ばの年齢であり、その後、活動を通して各人の考えや感覚が変わっていくのは十分あり得る話だ。

特に女性ボーカルの場合は、男性ほどの変声期を持たないが、身体のコンディションやメンタルの管理は男性のそれよりは遥かに難しく、特に多感な10代という年齢は、芸能人でなくても揺れ動く年齢であり、人生がどのように流れていくか、非常に不確定な時期である。

そういう面から考えても、リトグリのメンバーが変遷していくのは、ある意味、致し方ないと言って仕舞えば納得するしかないのだが、5人体制になっての数年で、『リトグリサウンド』という一つの形を作り上げてきただけに、メンバー交代によっての影響は決して小さくないと感じる。

 

正直なところ、FNS歌謡祭で歌われた新曲のサウンドを聴いたとき、これは今までのリトグリとは全く違うものが出来上がったのだな、という印象を持った。

これがいいか悪いかの評価は、これからファンや一般のリスナーが作っていくだろう。

ただ言えることは、彼女達が、また最初から新たな『リトグリサウンド』というものを作り上げていくという覚悟を持つこと。現メンバーのサウンドは、決して旧メンバーのサウンドとは同じにはならないということを肝に銘じて、新しいサウンドを作り上げていくことを躊躇なくやっていくことが必要かと思う。

そして、それはファンにとっても同じであり、彼女達が仮に既存曲を歌ったとしても、決して旧サウンドとの比較は無意味だということを知っておくべきなのである。

そうでなければ、新リトグリは決して5人リトグリを超えていくことは出来ない。

メンバーが変われば新しいものをまた1から作る、という発想の転換がなければ、決して上手くいかない。

それをメンバー自身もファンも時間をかけてこれから作り上げていく必要がある。

 

そんなことを感じた。

 

※新しいメンバーのハーモニーと、旧メンバーのハーモニーの違いがどこにあるのか、また、それはどのような理由で起きているのか、についての細かな分析は、別記事のnoteに有料記事で配信します。

読みたい人は以下の記事から読むことが出来ます。

有料記事

https://note.com/hisamichi0226/n/n636fc23cf5ec