リトグリが20日に発売した最新アルバム「GRADATlooN」に収録された最初の曲。

このアルバムは「ベストを超えた完全版」というコンセプトでリトグリの今までの楽曲の多くを収録しており、

「好きだ」はその第一曲。

 

この曲は2015年発売のものだが、過去の楽曲は6人のハーモニーになっており、今回、再収録し直したバージョンである。

今回のハーモニーと過去のハーモニーを聴き比べて思ったのが、前記事に書いた「声が減る」ということが全く感じられないということだ。

今回、新たに再収録された16曲は、現メンバーの楽曲として新たにハーモニーが作り上げられているということで、さらに6→5というものは、ハーモニーの音声的には、4声が成立しているので、それほどの影響を感じないということなのかもしれない。

これは、3はトリオ、4はカルテット、5以上になればアンサンブルということなのであり、そういう意味で音声的な重厚感は、6→5になっても大きな影響がないということなのだということをあらためて感じた。

 

楽曲は非常に明るく快活な曲。彼女達の明るい歌声が全面的に弾けている。

ソロパートは統一した音質でのリレー感が大きく、アップテンポの楽曲の中で統一感のある音質になっている。

ハーモニー部分は彼女達の持ち味である立体構造的な音質、1つのソロパートに大して4つの柱がしっかりと立ったハーモニーになっている。

おこのハーモニー部分がリトグリは、今までのボーカルグループに比べて飛び抜けて秀逸。

彼女達の清涼感のある声が、清涼感のあるハーモニーの世界を作り上げている。

また言葉のタンギングは、アップテンポの中でも滑っていくことなく明瞭で見事。

 

楽しいアルバムの始まりだ。