JUJUがTHE FIRST TAKE に二度目の登場で、この曲を歌っている。

この曲は、彼女を多くの人に印象付けたほどの代表曲でもあるが、THE FIRST TAKE で歌うと、彼女の歌声が丸裸になり、その音色の変化や微妙な響きの変化など、彼女の歌声の特徴がよくわかる。

彼女の歌声の特質として、独特のビブラート感のある響きで、不安定感であるにも関わらず、実は音程もタンギングも非常にしっかりしているということが言える。

THE FIRST TAKEは、サイトの特質として、歌の伴奏をピアノ、またはギターのみなど、非常に少ない楽器で行うのが特徴で、それだけ歌手の歌声が浮き彫りにされるという特徴を持つ。

歌手にとっては非常に緊張する一発撮りの上に、自分の歌声を支える音が少ないというのは、ほぼアカペラに近い感覚で歌うということになり、それだけ実力が丸裸になる。

 

JUJUのこの曲は、前半はピアノとギターのみの伴奏で、後半になってドラムが加わる。

前半は、彼女の歌声が静かに流れていき、静寂感の中に彼女の歌声が一本の線のように浮き上がってくる。それだけに彼女のビブラートや音質の特徴がハッキリ聞き取れる。

不安定感の中の安定感という彼女独特の声質だ。

後半、ドラムが入ることで、高揚感が増し、彼女の歌声がエネルギッシュに変わっていく中で、歌の世界が鮮やかに描き出されていく。

 

THE FIRST TAKEで彼女の歌唱が丸裸になったことで、彼女の歌声の音程の確かさやタンギングの明確さ、響きの安定感など、BGMの音によって気付きにくかった彼女の歌の特性を多くの人にあらためて感じた。

 

歌手の特性や実力を知るのに、THE FIRST TAKEはもってこいのサイトだと言える。

最近は若手だけでなく、リトグリや鈴木雅之、ゴスペラーズなども挑戦しているこのサイトに、既存の多くの歌手が参加し、自分の実力を試すことは、新たなファン層を獲得する一つのチャンスになるのではないかと思った。