音楽ライターが紐解くJPOPの世界
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年別アーカイブ: 2020年

鬼束ちひろ「365日の紙飛行機」(「The Covers」より)

鬼束ちひろの歌声を久しぶりに聴いた。ちょっと意外だった。なぜなら完全に声が戻っていると感じたからだ。 正直、彼女の歌声はデビュー当時の「月光」しか記憶がない。その時の印象は豊かな声量とソフトな歌声。響きが低音域では幅が広 …

ジェジュンVocalReview「Ray of Light」(「The Covers」より)

この日の歌声は音源に納められた歌声とは全く違う音色をしていたと思う。(音源を改めて聴き直してみた) 中音域が主流のこの歌は彼にとっては比較的声を出しやすい。それでも注意深く音源を聴くと、息の流れが止まって、喉でつっかえ気 …

追記あり ジェジュンVocalReview「ワインレッドの心」(「The Covers」より)

最後にジェジュンの歌声についての追記をしました。 ジェジュンと言えば彼のハイトーンボイスを好む人が多いが、甘く濃厚でビロードのような上質のビブラートを持った彼の中音域は、時に切なく非常に魅力的である。 「ワインレッドの心 …

ジェジュンVocalReview「Forget-me-not」(NHK The Coversより)

非常に丁寧に歌われた歌だった。 一言、一言を丁寧に紡いでいく。 そう感じた 尾崎豊の「Forgret-me-not」はアルバムにも収録されており、幾度となくライブでも聴いた。 いつも全身全霊で歌う、という印象が強かった。 …

紅ゆずるVocalReview「ひとかけらの勇気」(「スカーレット・ピンパーネル」より)

紅ゆずると言えば、スカピンに始まりスカピンに終わる、と言ってもいいほどミュージカル「スカーレット・ピンパーネル」は彼女を語るのに外せない一作だ。 そして「ひとかけらの勇気」はその主題歌でもある。 「スカーレット・ピンパー …

Little Glee Monster VocalReview「move on」

軽快なリズムのP&B。 甘く鼻にかかったソロパート。これに対し、ハーモニーは透明性の高い声が重ねられていく。 中音域から低音域が中心の音楽。洗練された大人の音楽。     縦が強調された4ビートの音楽 …

Little Glee Monster VocalReview「Classic」

冒頭の5人の歌声だけのスキャットの始まりが軽快だ。 メロディーラインを中心にして、5人の歌声が5本の線になって交錯していく。 4ビートのアップテンポのリズムの中で様々な彼女達の歌声が真っ直ぐになったり、弓形になったりしな …

ちょっとモヤっとしたこと。

音楽ライターとしてのブログでも、ちょっとモヤっとすることだって書きたくなる。 多くのファンが絶賛、好意的な「ザ・発言X〜」のジェジュンの扱いを見て、私は正直、ちょっとモヤッとした。 Mattをこれから音楽家として売り出し …

Matt&ジェジュン VocalReview「奏」(「ザ・発言X〜」より)

デュエットというものは、双方の音楽レベルが同等、もしくは非常に近い場合、または同じ音楽感を持つ場合にいい状態で成立すると私は思っている。 そういう観点から今回の二人のデュエットを拝見した時、そのどちらにも当てはまらないと …

三浦大知VocalReview 「Missing」(NHK「うたコン」より)

三浦大知の「Missing」を聴いた。 この人はなぜ、いつも歌う前にこんなに雰囲気があるんだろうと思う。 こういうバラード系の歌を歌う時、三浦大知の周りの空気は止まる。 空気すら微動だにせず、静寂の中でただひたすらに彼の …

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【プロフィール】
久道りょう

音楽評論家
ミュージック・ペンクラブ・ジャパン(MPCJ)所属
ボイスブランディングクリエイター
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