たったひとりのアーティスト、たったひとつの曲に出会うことで、人生が変わってしまうことがあります。まさにこの筆者は、たったひとりのアーティストに出会ったことで音楽評論家になりました。音楽には、それだけの力があるのです。歌手の歌声に特化した分析・評論を得意とする音楽評論家、久道りょうが、J-POPのアーティストを毎回取り上げながら、その声、曲、人となり等の魅力についてとことん語る連載です。
「グラミー賞に最も近い日本人」
毎日放送されるNHK朝の連続テレビドラマ。106作目となる『ちむどんどん』は本土復帰50周年を迎える沖縄が舞台です。このドラマの主題歌に三浦大知の『燦燦』が選ばれました。
三浦大知といえば、沖縄のグループ「Folder」を思い出す人もいるかもしれません。当時、9歳だった彼のあどけない笑顔と美しいボーイソプラノでキレのいいダンスを踊っていた姿を覚えている人も少なくないはずです。その頃の記憶に今の彼の姿を重ねてみれば、ダンス、歌が素晴らしいのは当然のように思うかもしれません。
けれども、彼が今のポジションを得ていくのには、いくつもの転機とも言える出会いがありました。「グラミー賞に最も近い日本人」との異名を持つ彼のこれまでの軌跡を辿りながら、彼の音楽や人生を紐解いていきたいと思います。
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『J-POPを世界に広める存在』(三浦大知)人生を変えるJ-POP[第2回]|青春オンライン (note.com)