MステウルトラSuper Liveで三浦大知は『Backwards』の世界を見せつけた。
久しぶりにこの曲のパフォーマンスを見たが、相変わらず安定した力を発揮していた。
この日、多くのアーティストが出演したが、個性豊かなJ-POP業界の中で彼の持ち味は異彩を放つ。
これは「ソロでR&Bの世界を表現したい」と言う彼の一貫したブレないスタンスが、彼の音楽活動をしっかり根底から支え続けていると感じさせるものだ。
確かに最近は、ダンスと歌のコラボによるパフォーマンス曲が増えた。BTSのブレイクからのK-POPの影響はJ-POPの音楽にも影響は小さくない。
明らかにK-POPを意識しているダンスパフォーマンスや歌が増えた。
しかし、それらがそれほど日本の一般社会に浸透しないのは、やはりオリジナル性という部分においては、どうしても見劣りをするからなのかもしれない。
BTSが世界的にブレイクした原因の一つに、ヒップホップ音楽とアメリカンポップスとの融合がある。それまでのK-POPではなかなか取り扱わなかったヒップホップ音楽を彼らは真正面のコンセプトに据え、アメリカンポップスとの融合を図った。これがそれまでのK-POP音楽との大きな違いであり、世界的にブレイクした理由の一つと考えられる。
三浦大知は、日本よりも欧米で先に実力が認められ、高い評価を得ているアーティストである。
これは彼の世界が、J-POPとR&Bの融合、アメリカンポップスとの融合など、彼独自の世界の魅力を放っていることによる。
ダンスによる高いパフォーマンスの評価と音楽のキレの良さの中に、Nao’ymtの描き出す音楽の世界との融合によって独特のJ-POP路線を作り上げている。
これが彼の世界的に高い評価に繋がるのだと感じる。
また、彼自身、そのスタンスに関して一切ブレない。
これが抜群の安定感を誇るのである。
K-POPが世界的に認められて久しいが、私はJ-POPの魅力も十分に世界に通用するものだと思っている。
その筆頭に三浦大知の音楽の世界があるのは言うまでもない。
来年は、彼のパフォーマンスと音楽の世界をぜひ、ライブ会場で味わいたいものだ。
「三浦大知の音楽に触れていってください。音楽で繋がりましょう!」と話す彼のライブで、心から音楽を楽しみたいと思っている。