たったひとりのアーティスト、たったひとつの曲に出会うことで、人生が変わってしまうことがあります。まさにこの筆者は、たったひとりのアーティストに出会ったことで音楽評論家になりました。音楽には、それだけの力があるのです。歌手の歌声に特化した分析・評論を得意とする音楽評論家、久道りょうが、J-POPのアーティストを毎回取り上げながら、その声、曲、人となり等の魅力についてとことん語る連載です。

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今回は、元ジャニーズ事務所でNEWSのメンバーだった手越祐也を扱います。同事務所には、彼のように退所独立後、アイドルからソロアーティストへの道を踏み出している人が何人もいますが、彼の活動の仕方やアーティスト活動と並行しておこなっている慈善活動などから見えてくる彼の人間性や音楽性について、紐解いていきたいと思います。

ジャニーズ事務所時代

手越祐也は、1987年生まれ。今年36歳になります。15歳でジャニーズ事務所に入所。2003年にNEWS結成と同時にメンバーに選ばれました。

2005年には映画『疾走』で初主演を果たし、その後もドラマ『しゃばけ』の主演など数多くのドラマ、映画に出演。俳優としての活動をしてきました。
これらの俳優としての活動の一方で、多くの人が記憶するのは、バラエティー番組『世界の果てまでイッテQ!』ではなかったでしょうか。

この番組で彼は、ガイアナ共和国、オーストリアやタイなど、世界各地の国を訪ねて、番組が企画したとんでもないことを実行するという経験を積んでいきます。

この時の彼の企画に対する真剣さや、どんなアクシデントに遭ってもポジティブで明るいトークで乗り切っていく姿に、彼の人柄が出てアイドルだけでない一面を感じた人は多かったのではないでしょうか。これらの体験が、その後の彼が数々の慈善事業に取り組んでいく原動力になったように感じます。

また、NEWS時代には、メンバーの増田貴久とボーカルユニット「テゴマス」を結成し、2006年、スウェーデンにてシングル曲『Miso Soup』を発売。ボーカルユニットとしての活動も盛んに行い、ラジオのレギュラー番組も持つようになりました。

事務所退所後にとったYouTubeという方法

 

続きはこちらから手越祐也『自身の力でアーティスト人生を切り拓く』(前編)人生を変えるJ-POP[第22回]|青春オンライン (note.com)