歌手にとっては、商売道具とも言える「喉」「声帯」
案外、ケアをしない歌手が多いのに驚きます。
ライブの前日にお酒を飲む。
平気でクーラーにガンガン当たる。
寒い外気の中、胸元の大きく開いた服を着る。
タバコをガンガン吸う。
辛いものを食べた後に歌を歌う。
睡眠を十分に取らない。
風邪をひいても耳鼻科に行かない。
掠れ声になっても平気で大声で歌う……などなど。
プロの歌手であるのに、耳鼻科に行ったこともない。声帯を声帯を診てもらった事もないなど…
信じられないような人達がたくさん芸能界にはいます。
歌手にとって、喉や声帯は、仕事をするために最も重要なアイテムであり、器官なのです。
顔に吹き出物ができたり、シミが出来たら、すぐ皮膚科に行く人でも、喉が痛い、掠れ声になる、ぐらいでは、耳鼻科に行く人は少ないでしょう。
声帯や喉は目に見えないからです。
そのうち治るだろう、と放置。
少々、喉が痛くても平気で歌う。
そんな歌手が多いことも確かな話。
それと同じように、歌手でなくても、日頃から、自分の声や喉に関心を持つ人がどれぐらいいるでしょう。
花粉症の季節ですね。
普段、何もない人でも、花粉の季節になると喉が痛くなったり、声が出ずらかったりします。
その原因の1つは、口呼吸。
鼻が詰まって息が満足に吸えない場合、特に寝ているときには、口から呼吸をしていますね。
その為、口内が乾いてしまって、喉が乾燥してしまうのです。
朝、起きたら、喉が痛かった、というのは、典型的な例。
そんな場合は、しっかりうがいをして、喉、口内を潤すことが必要になります。
うがいをすると、喉や周辺の粘膜が潤いますから、それだけでも喉の痛みが取れます。
日中もなるべく水分を摂って、喉や口内を潤しておくことが一番のケアです。
それでも掠れ声が治らない、
声が出にくい、
そんな症状が1週間も続くようなら、躊躇なく耳鼻科へ。
声帯自体が花粉のアレルギー症状で水脹れが出来たり、腫れたりしていることがあります。
声が掠れ声になるようなら耳鼻科で処置をしてもらいましょう。
と、至極、当たり前の話なのですが、
これが案外、放置しやすく。
声というものは、力を入れると何とか出るものですから、無理やり声を出そうとして、さらに声帯に負担をかけたりします。
話さなければ、歌わなければ、日常生活にそれほど支障がない、と判断するのか、
そのうち治るだろう、とタカを括るのか。
どうにもならなくなって耳鼻科に駆け込み、声帯炎になって、しばらく安静と言われたりするのです。
喉の安静は、声を一切出さないこと。
これしか方法はないのです。
少し前、official髭男のボーカリスト藤原も声帯にポリープが出来て、ライブ活動をしばらく休止しています。
数年前には、aikoがライブ中に声が出なくなり、急遽、ライブが中止に。
去年はLUNA SEA の河村隆一が声帯手術をしています。
氷川きよしも声帯ポリープの手術を2度受けましたし、郷ひろみも声帯の手術をしていますね。
歌手のように歌うことが仕事で声帯への負荷が半端ない職業の人であっても、案外、皆、耳鼻科に行かず、症状が出て、どうしようもなくなってから慌てて駆け込む、という人が多いです。
普段から、喉元を冷やさないようにする。
乾燥を防いで加湿器を使う。
マスクを常用する。
寝巻きを着用して、喉元を冷えから守る、など。
喉のケアをすることでしっかり発声ができ、呼吸ができ、ひいては健康に繋がる。
花粉症の季節、ちょっと見直してみて下さい。