以下、YouTubeの内容を具体的に文字化し、少し補足をして書きます。

 

質問①  ブレス音、息継ぎ音が気になる。

確かに多くの楽曲の冒頭部分、またフレーズの最初にジェジュンの場合、ブレス音が存在する。

これは、一つには彼の歌い出しのポジション取りに原因があるように思える。

即ち、歌い出しの部分で、ブリージングボイスか、ウイスパーボイスのポジションから発声することに起因するのではないだろうか。

また動画では話さなかったが、もしかしたら、歌い出す前の準備を(ブレスを含む前準備)イントロから行っておくというアクションを忘れているのかもしれない。

東方神起を離脱後の彼には、ボイストレーナーもボーカルディレクターも存在していなかった。すべてをセルフプロデュース、即ち、自分で自分の歌を検証する、という状態だった。

そして日本活動が再開した現在も、明確に彼の歌を指導できる人がいるかどうかは非常に疑わしい。

確かにボーカルディレクターもプロデューサーもいるが、彼にどの程度のアドバイスが出来る立場であるかどうかはわからない。東方神起時代と違って、ケイダッシュとはあくまでも業務提携の対等の立場であり、発声から教えられる立場の新人ではなく、歌手歴17年のトップアーティストである。10年近くをセルフプロデュースだけでポジションを築いてきたアーティストにどれだけの進言が出来るのか甚だ疑問でもある。

ということで、 ブレス音を含む全ての音源は、ジェジュン主導の元にプレスリリースされていると考える方が自然である。

 

ブレス音は、確かに非常に気になる場合とそれほど出ない場合、またフレーズ間で、存在するときとそうでない時がある。

しかしライブなどになるとほぼ存在しない。

そういうことから考えると、動画でも話したようにテクニック的に不足しているというよりは、意識的に残しているという方が正しいのかもしれない。

 

② T音の発音がキツイと感じる。

これもブレス音同様、意識的に使っていると感じる。

動画でも話したように、特にロック曲で顕著に感じる。

今回の「Breaking Dawn」などはかなりクセのある発音になっている。

これも彼の中で、そう発音した方がカッコイイと判断した結果とも言える。

 

③ 声色について。声色は作ることが出来るのか?努力すれば誰でも出来るのか?

結論は、

声色は作ることが出来る。

誰でも出来る。

 

④ 彼の歌声を聴くと、感動したり、癒されたり、涙を流したりするのはなぜか?

YouTubeでも話しているように、これは③の声色と関係のある項目になる。

 

ジェジュンの歌声は、作り替えた歌声である。

即ち、彼本来の歌声ではなく、東方神起時代、日本でデビューしてから1年半かけて日本人好みの歌声に作り替えた歌声であって、彼本来の歌声は、日本活動の前年に、1年間、韓国でデビューしてから韓国だけで活動していた頃の歌声が彼本来の歌声である。

韓国時代の彼の歌声は、日本活動後の彼の歌声とは似ても似つかぬ歌声をしている。

低音部から中音域にかけては、ソフトで太めの少しざらざらとした響きの歌声であり、高音部は、ボイスチェンジされたファルセットからの芯のない細い歌声をしている。

即ち、今のように音域が広く、濃厚な響きの歌声とは全く違うのである。

これは、彼が日本活動開始後に、ボイストレーナーから指導され、活動を続けながら、少しずつ別の発声に変えて行った結果、手に入れた歌声であり、極端なことを言えば、日本活動がなければ、彼の歌声は全く違うものになっていた可能性が大きい。

日本でなぜ、歌声を変えることができたかと言えば、それは日本語という言語の特性に起因する。

日本語は、5つの単純な母音と、子音の組み合わせによって構成される。

この5つの母音のうち、「あ」「お」は喉の奥を広く開けることが要求される母音であり、「う」は、口の中を広く丸く保つことが要求される。

また「い」「え」は、上顎近くに響きのポジションを取って、顔の前に当てることが要求される。

このように、日本語には曖昧な母音が全くなく、明確な響きを要求されるものばかりである。

その為、自然と口の中や奥を広く開けることが要求され、それはひいては、喉の奥を大きく開けることに繋がる。

こうやって、声の通り道を広くすることで、響きを顔の前面に集めたフェイスボイスのポジションで歌いやすくなる。

また、そういう歌声を習得するのに、様々な場所に響きを当てては、音色を確かめるということを繰り返しながら、彼は自分の歌声をカスタマイズしていったと思われる。

そうやって、様々な声色を身につけてきたと考えられる。

 

このように様々な声色を持つ歌声は、響きが多種多様になり、倍音や1/fの揺らぎという波動を持ちやすい。

ジェジュンの歌声は響きが実に多種多様で、様々な色彩を持っている。

これらがそれぞれ倍音となって、高次倍音や低次倍音、整数次倍音や非整数次倍音を作り出し、彼の歌声を聴くと、聴いている人の脳波に作用していくことで、ヒーリングボイスのような効果が得られていると考えられる。

即ち、これも、彼が歌声を作り替えた結果、得られた効果と言える。

 

以上、YouTubeでお話ししたものに補足をして、文章化しました。