7月に公開予定のドキュメンタリー映画「ジェジュン・オン・ザ・ロード」の主題歌「We’re」のJapanese ver.を聴いた。

一言で言えば秀逸。

ジェジュン自身の作詞・作曲によるミディアム・バラード曲であり、非常にいい曲に仕上がっている。

 

日本でソロデビューして3年。

おそらく今までで一番いい曲であり、多くの人の耳に残る曲になる。

多分、ヒットする。

なぜなら、非常に曲全体がどこか懐かしいクラシックな作りのアレンジになっているからだ。

 

楽曲構成は、難しくない。

A、B、サビ、B、サビ、サビ後半、

この単純な構成であり、メロディー自体、和声進行も非常に単純で明快な作りになっている。

 

この作りに対して、使われている歌声は、いつもの彼が歌う日本語の曲よりも少しくすんだ歌声になっている。

明るくない。

そしてサビの始まりでは非常に刹那的な音色になっている。

それでありながら、サビの後半はメロディーが明るく展開するに連れて彼の歌声の音色も明るくなっていく。

この音色の変化は、日本語の母音を響かせるポジションで彼は音色の明暗を作り出している。

 

ジェジュンの日本語のソロ曲は、今までどれも彼の持ち味を生かし切っているとは言えなかった。

「Sign」も「Defiance」も「BRAVA BRAVA」も悪くない。

確かに悪くないが、彼の歌声が持つ本来の響きを生かしきれていない。

どちらかと言えば、歌い手がジェジュンでなくてもいい楽曲とも言える。

それぐらい楽曲のインパクトが強すぎて、彼の持ち味である歌声が生かしきれていなかった。

さらにメロディー展開が複雑で、一般人に馴染みにくい。

彼が歌うから容易な楽曲に思えるのだが、実際に歌ってみると非常に難しい楽曲であることがわかる。

彼の場合、そういう楽曲が多かった。

これが東方神起時代の楽曲との大きな違いとも言えた。

 

ヒット曲の定義はない。

確かに何がヒットしてもおかしくない時代である。

しかし、一つだけ言えることは、サビが非常にシンプルで印象に残りやすく、誰もがすぐに覚えられて口ずさめる曲。

即ち、大衆受けする曲。

これが案外ヒットするのである。

この中毒性があり、シンプルで歌いやすい、という条件が必ずヒット曲にはある。

氷川きよしの楽曲が非常に覚えやすく大衆受けするのは、このシンプルで誰もが歌えるメロディーというのが大きい。

そういう意味からすると、今回、彼自身が作った曲は、非常にシンプルで誰もが簡単に覚えやすく、歌いやすい曲なのだ。

そして、どこか懐かしい。

アレンジもそうだし、コンポーズもそういう編成になっている。

私はこの曲を聴きながら浮かんだ楽曲は、映画「君、踊る夏」だった。

サビの壮大さが、浮かび上がる世界観の大きさを伝えている。

さらに歌詞が、今までの彼の楽曲の傾向であった「愛」の行末が非常に希望に満ち溢れたものになっている。

これが非常に明るい結末であり、未来志向なのである。

これがおそらく多くの人の共感を呼ぶと思える点である。

 

「We’re」は非常に秀逸だ。

彼自身が作った楽曲が、今まで多くのプロが作ってきた楽曲よりも秀逸なのは、皮肉といえば皮肉なのかもしれないが、以前は、彼は多くの楽曲を作っていた。

それが日本でのソロ活動をし始めてから、日本語での楽曲を作らなくなっていた。

結局、歌手ジェジュンを生かし切るのは、シンガーソングライターであるジェジュン、ということになるのではないかと私は思う。

 

今回のこの曲は、彼の新しい方向性を示唆している。

彼自身が楽曲を作ること。

日本語で彼自身が作ることによって、音楽が非常にシンプルでわかりやすいものになり、日本人受けするのではないかと思う。

 

この曲がシングルカットされてリリースされるのを期待する。