10日に配信のあった城田優の参加するユニットIMYの「IMY歌謡祭」を観た。

久しぶりに彼の楽しそうな笑顔を観たような気がした。

 

IMYは、山崎育三郎、尾上松也、城田優の3人で構成されているユニットで、それぞれの名前の頭文字を取ってIMYと名付けられている。

昨年の4月に旗揚げをしてからコロナの影響もあって、今回が二度目の公演とか。

私は初めて観た。

今回の配信は観客を入れて会場からの生配信で、アーカイブも翌日1日だけというものだったので、翌日のアーカイブを観させて貰った。

 

3人のオリジナル曲で城田優が作詞作曲したというものや、ミュージカルの一場面からの歌唱、そしてあとはお笑い芸人ジャングルポケットが参加してのドタバタコントなどが披露されていたが終始、和気藹々とした暖かい雰囲気のステージだった。

 

紅ゆずるのトークショーでも感じたし、本人も話していたが、やはり観客を入れてのLIVEは、何者にも変えがたい。

マスクをつけ、拍手しか出来ないそんな中でも、ステージと観客の一体感、その瞬間にしか流れない呼吸というものが会場を埋め尽くしている。

その瞬間を一緒にいる、一緒に過ごしているという空気感、緊張感は格別のものだ。

配信でもその臨場感が漂ってくる。

人数を制限し、感染対策を取って行うLIVEは、ほとんど収益がないに等しいのかもしれない。

それでも「表現芸術」の火を消さない、燈し続けるには、この方法しかない。

そう思った、

 

城田優の歌はこの日も絶好調だった。

彼の場合、一番優れていると思うのは、息を吐くように歌う事だ。

話しているその声のポジションから、スーッとそのまま歌に入っていける。

非常に自然体のままで「歌」というものが始まる。

この転換点が彼の持ち味であり、見事だ。

彼の中では、息をするのも、話すのも、歌うのも、同じ線上にあり、何の気負いもなく普通に行える事なのだろう。

そこに到達するには、陰でどれほどの努力を積んだのかと思う。

それぐらい、自然に歌うことは非常に難しい作業だからだ。

 

城田優は「PIPPIN」で格段の進歩を見せた。

次のミュージカル「NINE」が楽しみだ。