FNS歌謡祭第二夜でジェジュンはこの曲を歌った。
この曲は中森明菜のカバー曲。
オリジナルの中森明菜の歌のイメージを踏襲した形でジェジュンは歌っている。
それでも女性の曲を男性である彼が歌う時点で、そこにはオリジナル性が発揮される。
今回の歌に関しては、非常に喉のコンディションの良さを感じさせた。
彼の日本語の歌の特徴である綺麗な響きの中音域のミックスボイスが滑らかに並ぶ歌だった。
コンディションの良い時の彼の歌は、音の響きの粒が見事に揃えられて、音楽の流れと共に横へ並んでいく。
この日の歌は、まさにお手本のように響きが並んでいた。
セカンドラブは、メロディーラインがそれほど上下しない。
高い音もない代わりに低い音もない。
中音域の5度ぐらいの音程の幅の中でメロディーが行ったり来たりする。
それゆえ、丁寧に響きを鼻腔から顔のフロントに当てる作業が要求され、ブレスと支えのコントロールが必要とされる曲である。
この点においても彼の歌は申し分なかった。
非常に安定した歌を披露したと言える。
ドラマ撮影の合間を縫っての撮影であったが、それなりにコンディションを作ってきたのと同時に、破綻の少ない選曲にしてきている。
そういう点でも日本の地上波での放送であるということを十分意識したものだったかもしれない。
久しぶりに彼の綺麗な響きの日本語の歌を聴いた。