GLAYの「カーテンコール」のカバー曲。
この曲は、このアルバムの中で、一番オリジナルを踏襲しているように感じる。
曲の構成自体が城田優の歌によく合っている。
訥々と始まるAメロ、Bメロでは、彼の透明な歌声が静かに流れる。
サビでは高音部がシャウト気味に挟み込まれる。
Cメロでは音楽が前へ前へと動くのに合わせて、彼の歌声は太い響きで力強さを少しずつ増していく。
そしてサビではさらにエネルギッシュな歌声が高音部に向かって展開されていく。
この曲では、力強い歌声と、語るように歌う部分が歌声の色彩の濃淡によって、対照的に炙り出されていく。
サビに向かってアパッショネイト(熱情的)に歌い上げていく手法が取られているのが印象的な一曲である。
城田優の「Mariage」は、様々な歌のテクニックと手法によって、非常に多種多様な音楽が展開されているのが特徴的なアルバムで、彼のミュージカルによって培われた経験と表現法がJPOP曲の中にも生かされており、彼独自の楽曲解釈が加えられ、新たな色に染めあげられている。
彼がコロナ禍の中でも、アーティストとして充実した音楽ライフを送ってきたことがわかる一枚である。