三浦大知の最新曲でNHKの朝ドラの主題歌に決まった『燦燦』が昨夜初披露された。
同時にアカペラバージョンも公開されている。
一言で言えば、非常に澄んだ音色。
そして数年前の天皇御在位30周年記念奉祝歌の彼の歌声を思い出した。
沖縄の海をバックに歌う彼の歌声は、非常に蒼く澄んでいた。
今回の歌に使われている音色は、ストレートの響きが統一された歌声だ。
彼の歌声の中で最も安定した中音域のストレートボイスを中心に非常に慎重に音色を統一しているという印象を持った。
彼の中音域の歌声の特徴は、ビブラートの少ない澄んだ音色だ。
時折、シャウト気味になると響きが割れて混濁するが、この歌ではそこは見られなかった(全曲を聴けば、後半のサビの部分に出てくるような予感もするが…)
淡々と、というよりは、非常に丁寧に1つ1つの言葉を紡ぎ、真っ直ぐなライン状に言葉と音の粒を並べていく。
そんな歌い方だった。
煌びやかというよりは、タイトルの通り、太陽の光が燦燦と注いでいる。
そんな爽やかさと明るさを兼ね備えて歌声だった。
アカペラになるとさらにこの特徴が顕著になる。
どこまでも澄み切った混濁のない歌声が、澄んだ空気の中に共鳴して、音の粒が光の粒のようにキラキラと舞い降りてくる。
そんな感じがした。
沖縄の海には、彼の歌声がピッタリだ。
澄み切った空と海。
どこまでも続く光の洪水。
そんな景色を思い起こさせる歌声だった。