手越祐也の新曲『ウィンク』のMVが公開されている。
7月の『シナモン』から始まって4曲目の公開である。
単に「毎月新曲を配信する」と言うが、実行するのは容易ではない。
それもMVまで作成し、公開している。
以前、松田聖子が2ヶ月に1枚、新曲をリリースしていた若い頃のことを話していたが、「吹き込んだと思えば、すぐ次の新曲が来る、という感じで、本当に大変だった」とのこと。
彼の場合、毎月の上にMVまで作って公開しているのは、如何に慣れている作業とはいえ、大変な努力を要するものである。このことからも、彼がアーティストとして今後、活動の主軸をそちらに持っていくという並々ならぬ決意が見て取れる。
先日、ある人と今のJ-POP界の話になった。その人は、音楽の専門家では無いが、ある分野では「世界の〇〇」と呼ばれる存在で、仕事柄、業界関係にも非常に詳しい。その人は、J-POPに非常に詳しく現代トレンドの歌手にも造詣が深いのだが、「手越の歌唱力は半端ない」と話していた。
どんなにメディア関係に露出が阻まれていても、見ている人は見ている。そして、きちんと評価しているのである。
彼が昨年からの一年、コツコツと自分なりの活動を続けてきたことは、これから必ず評価されていくだろう、と私は思う。
ずいぶん、前置きが長くなったが、今回の曲『ウインク』は、ハロウィンを十分意識したコケティッシュな曲調の作りになっている。
この曲に於ける彼の歌唱力は、申し分ない。
こう書くと、贔屓の引き倒し、のように聞こえるかもしれないが、今回の曲を聴いても、「上手い」以外の言いようがない。発声においては、低音域から高音域、さらにファルセットまで安定した歌声で、文句のつけようがない。
又、曲調に対する表現力は、リズム感よく、十分にこの曲の特徴を表現しきっている。
さらに、この人の特性である、どんなに細かな音符が並んでも、「歌詞が明確」という強みが今回の曲にも存分に発揮されている。歌詞の言葉が流れていかないのは、さすが、なのである。
こうなると、絶賛記事になるしか無いのだが、、今のところ、歌手手越祐也には、文句のつけようがなく、あとは好みの問題、としか言いようがない。
客観的に見る人は、おそらく全員が「彼は歌が上手い」という評価を下すだろう。後は、個人の嗜好の範疇で、彼を嫌いな人も存在するだろう。
ただ、そういう外野は気にせず、手越祐也には、このままアーティストの道を歩み続けてほしい、と思っている。
今のJ-POP界には、優秀な若手がどんどん出てきている。その中で、存在感を示すのは、オリジナリティーをどれだけ持っているかに尽きる。
12月にアルバムが発売され、彼の活動は本格化する。
息の長いアーティスト活動ができるかどうか。
それは、始まったばかりだ。