たったひとりのアーティスト、たったひとつの曲に出会うことで、人生が変わってしまうことがあります。まさにこの筆者は、たったひとりのアーティストに出会ったことで音楽評論家になりました。音楽には、それだけの力があるのです。歌手の歌声に特化した分析・評論を得意とする音楽評論家、久道りょうが、J-POPのアーティストを毎回取り上げながら、その声、曲、人となり等の魅力についてとことん語る連載です。
YOASOBIは、現在、若者の間で非常に人気の高い音楽ユニットです。2020年の紅白歌合戦に出場したことで各年代に一気に認知が広がりました。「小説を音楽にする」というコンセプトは、音楽と言葉の融合性を図った新しい音楽の形として非常にユニークな存在です。
デビュー曲『夜に駆ける』は、わずか5か月で1000万回再生
YOASOBIは、ソニー・ミュージックエンタテインメントが運営する小説&イラスト投稿サイト「monogatary.com」に投稿された小説を音楽にするというプロジェクトのもと企画されたユニットで、2019年10月に結成されました。
デビュー曲『夜に駆ける』は公開後、僅か5ヶ月で動画再生サイトにて1000万回を突破し、2020年末には紅白歌合戦に出場しています。
作詞、作曲などのコンポーザーは、当時、既にボカロPとして活動していたAyase、ボーカリストには、シンガーソングライターのikuraによって構成されているユニットです。
YOASOBIというネーミングは、メンバーそれぞれ個人の活動を昼の顔とし、YOASOBIとしての活動を夜の顔と位置付けてネーミングしたとのことで、あくまでも、個人としての活動も行いながら、YOASOBIとして活動するときには結集する、というスタイルを貫いています。
幼い頃から音楽と共にあった、Ayaseとikura
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『音と言葉と映像で作る新しいJ-POP の世界』(YOASOBI)人生を変えるJ-POP[第6回]|青春オンライン (note.com)