東方神起2枚目のオリジナルアルバム「Five in The Black」の収録曲。

2007年3月に発売されている。

この曲でのジェジュンの歌声を検証する。

 

「約束」での彼のボーカルパートはそれほど多くない。

今の歌声に比べるとかなり色がない。即ち、無色透明に近いほど、色味のない歌声だということがわかる。

その為、注意深く聴かなければ、ジェジュンの歌声がわからない。

消去法で行って、ああ、ジェジュンなのかと思うほど、色味も存在感も薄い。

 

彼の特徴である中音域のビロードのような歌声がこの曲に於いては、殆ど聞こえない。

鼻にかかった歌声で、どちらかと言えば、鼻風邪を引いていたのかな、と思うほどに彼の特徴的な歌声がない歌ともいえる。

今の歌声は、この曲の歌声に比べれば、何倍も色味が存在している。

この声を聴く限り、まだ声帯が肉体的に完成していないという印象を持つ。

 

声帯の成長は遅く、男性の場合は、25歳ぐらいまでは成長期にあると言える。その為、25歳までに発声法を変えることは非常に有効な手段で、ジェジュンだけでなく三浦大知もこの期間に発声法を根本から見直している。

男性の場合、肉体的完成が遅い為、10代と20代、さらに30代では大きく声の質そのものや色味が変わってくることが多い。身体的に成熟してくるに従い、機能的にも完成され、声の質が変わる。

どちらかと言えば、声に色味のつく場合が多い。

それは声帯そのものが分厚くなってくるために色味がますのではないかとイメージする。

そこに喫煙、飲酒などの要素が加わると、もっと大きく色彩や声の質が変化する。また筋肉の伸縮が悪くなったり、声帯そのものの乾燥によっても、声の色彩が大きく変化する。

 

最近のジェジュンの声に関して、以前の方が伸びやかだった、という批評を目にするが、伸びやかさは、機能的な問題というよりは発声法の問題であるように感じる。

機能的な色彩は、10代、20代に比べて円熟したという印象を持つ。

元々彼が持つ中音域の音色が全体の音域に広がってきたというのが正しいように感じる。

この音色にブレスを十分混ぜ込んだ発声法が加われば、もっと伸びやかな歌声になる。

「Love CoversII」の歌声はそういう点で、今の色彩に伸びやかな呼吸法と発声法が加わった歌声だったと言える。

 

いずれにしても東方神起時代初期から中期にかけての彼の歌声と、後期(2008年以降」の歌声とでは大きく音色に変化があることだけは確かなことだ。

 

「約束」はジェジュンの東方神起時代初期の歌声である。