「Step by Step」は2007年1月発売の東方神起9枚目のシングル。

日本でデビューして約2年。

この曲からジェジュンのボーカルの比重が多くなっている。

各メンバーのソロパートの間に彼の声のフレーズが挟み込まれている。

 

この曲で一番感じるのは、彼の歌声が非常に力が抜けた自然な発声になっているということだ。

「Sky」で完全に彼の発声は変わったが、どことなくまだぎこちなく、意識的に鼻腔に声を響かせているという印象だったが、この曲では自然にそのポジションに歌声が当たっているという印象を持つ。

どこにも力みがなく、余分な力が抜け、自然な発声がされているために伸びのある綺麗な響きの歌声になっている。

また彼の自信の裏付けを感じるのは、高音部に差し掛かっても何の躊躇いもなく自由に声を出しているという部分だ。

息の流れに乗せて高く歌声を放り上げている。

この歌唱法は、東方神起時代の彼の歌声の最も特徴的な部分であり、他のメンバーとの発声の違いを顕著に感じせる部分でもある。

即ち、フロントボイス唱法という、いわゆる前へ前へエアーの流れに乗せて歌声を飛ばしていく唱法である。

これがこの曲からハッキリとみられる彼の歌声の特徴になっている。

 

この頃の歌声には、今のような色彩の多彩さがまだ現れていない。

透明的で伸びやか、素直で癖のない真っ直ぐな歌声。

若い声帯の奏でる響きの混濁のない歌声である。

やっと発声ポジションを自分のものにした、という感覚を持った頃だろう。それが彼の確固たる自信に繋がっていくには、まだしばらくの時間を有すると思われる。

 

少年期から青年期へと差し掛かった男性の歌声である。

彼はまだ21歳。

声帯はまだ肉体的器官として成長期にあり、完成されていない。

 

 

文中にあるフロントボイスという名称は、以前、フロントボイスと呼称していたものと同じです。

「フロントボイス」という呼称がカメラマンによって商標登録されていることがわかりましたので、名称を変更し、今後はフロントボイス(前の声)という呼称を使用することにします。

それに伴い、順次、今までのレビューの文面も変更をしていく予定です。

読者の皆さんには混乱を招いて申し訳ありませんが、ご理解をよろしくお願い致します。