ジェジュンの7月末に出されるカバーアルバム「LoveCovers II」のメイキング映像が公開された。

「Love Covers」は昨年彼が出した初めてのカバーアルバム。

ドリカムの「未来予想図II」や玉置浩二の「メロディー」、また尾崎豊の「Forget-me-not」などを納めたもので昨年のレコード大賞企画賞や日本ゴールドディスク大賞を受賞している。

その第二弾が来月末に発売される。そのメイキング動画を観た。

 

今回、カバーされる曲は以下の7曲。

1.for you(高橋真梨子)

2.たしかなこと(小田和正)

3.セカンド・ラブ(中森明菜)

4.悲しい色やね(上田正樹)

5.別の人の彼女になったよ(wacci)

6.少年時代(井上陽水)

7.逢いたくていま(MISIA)

 

公開された動画は全ての楽曲のレコーディングの様子を納めたメイキング動画のショートバージョンだ。

この動画を聴いて感じたのは、彼の歌声の変化だった。

 

先ず中音域が綺麗に鼻腔に響いているだけでなく、響きの幅が戻っている。彼のソフトで幅のある音色が戻っている。

さらに今回の楽曲も非常に高音域の歌がラインナップされているが、メイキング映像の歌声を聴く限り、昨年、懸念した歌い方である下から突き上げるような歌い方は全く影を潜め、綺麗に鼻腔に響いた歌声が聴こえる。さらに張りと透明感が戻っている。

この透明感に関しては、東方神起時代のソロ曲「MAZE」で歌われている歌声の音色に近いものを感じる。またどの音域の歌声にも伸びと弾力性を感じる。

これが今までの歌声とは違うと感じた点である。

 

コロナの自粛生活は歌手にとっては全く仕事の場所も機会も無くなったという状況を生み出しているが、彼の歌声を聴く限り、その状況が多忙だった彼の生活に十分な休息を与え、喉にとってはいい環境を与えたと思われる。

またいつも多忙なスケジュールの合間を縫うように作業が行われていたアルバム制作だが、今回は制作に専念する時間が持てたことで非常に充実したいい歌声になっているのを感じる。

 

日本と韓国、さらにはアジアという場所で活動を並行的に行うことによって磨耗してきた声帯や精神を今回の自粛は十分彼に休息を与え、さらに疲弊した精神を癒す時間を与えているのではないだろうか。

 

精神的ゆとりがいい歌を生み出している。

そんな気がした。