Mステ3時間スペシャルを観た。

鬱屈しがちな気分を吹き飛ばしてくれたのがこの曲。

元気いっぱい、笑顔いっぱいのステージに暗い気持ちが吹き飛んだ。

 

アップテンポの縦刻みの楽曲はイントロから、前のめりに音楽が進んでいく。

4ビートのリズムに促されるように元気いっぱいの歌声が全編に弾けていく。

サビの部分もハーモニー付けも彼が非常に楽しんで歌っているのがわかる。

「全力少年」はその名の通り、歌う本人も聴く側も全力で楽しむ楽曲だ。

 

どんな音域が来ても、どんなメロディーが来ても、自由に自分の声をコントロールしている。

だから弾け飛ぶこの曲は、彼の歌声がよく響いている。

 

 

最近、彼がJPOPの楽曲をカバーするのをよく聞く。

ミュージカルナンバーと違い、単発の楽曲は表現の瞬発力を求められる。

一瞬の声にその歌手の色が投影されることが多い。

素直で癖のない歌声は瞬発力というより、持続力だ。

長い楽曲の中でどう表現するのかという魅力を持つ。

 

しかし最近の彼の歌は、ミュージカルを離れ、一人の歌手城田優としての印象が強い。

彼がカバー曲を彼独自の解釈の中で完成させている。

彼の持つ音楽に対する真摯なスタンスがどの曲を歌う時も非常に投影される。

真っ直ぐに楽曲に向き合い、誤魔化しのない歌の世界だ。

どんな音域がメロディーが来ても決して逃げない。

そのスタンスが城田優をここまで成長させたと言える。

 

 

5月には彼が歌うJPOPのカバーアルバムが出される。

最近、1970年代〜90年代にかけてのJPOPの曲の良さが見直され、海外でも非常に高い人気を誇っている。

 

彼がどのように楽曲を自分の色に染め抜いてくるのか、どんな曲を選んでくるのか、

非常に楽しみだ。

 

コロナ感染の拡がりでミュージカルなどの舞台関係は、いつ通常の状態に戻るか全く先が見えない。

ライブと違って、大人数でやる舞台の場合、再開にはさらに慎重な対応が求め慣れられるだろう。

そうなれば、単独の歌手として立っていくポジションが重要になる。

 

城田優にとって、コロナはその後の歌手人生に大きな意味を持つきっかけになるかもしれない。