ジェジュンの歌声の変遷を考える時、いくつかのターニングポイントになる曲がある。

ジェジュンは「Begin」で「声の出し方がわかった」と話しているが、私は実は「Heart,Mind and Soul」で彼は喉の奥を開けるということが分かったのではないか、と思っている。

この曲は東方神起の6枚目のシングル「Rizing Sun」とのカップリング曲で2006年4月の発売。即ち、「Begin」の発売の2ヶ月前になる。

 

この曲は「Begin」ほど彼が主体で歌っている曲と言えるものでない。

しかし、彼のフレーズは見事なほど、上顎から鼻腔に響きが当たって透明感のある、それでいて甘く艶やかな歌声を奏でている。

この甘く艶やかな歌声は東方神起時代の彼の特徴の一つだが、一つ前の楽曲「明日が来るから」では艶やかさよりハスキーさが立った歌声になっている。

この曲から彼の歌声は綺麗に鼻腔に当たり出していると感じる。

そういう意味で、初期の彼の歌声の変遷のターニングポイントとなった楽曲の一つであり、この曲の彼のフレーズのメロディーラインが、ちょうど彼の喉の奥が開きやすい音程だったことと、歌詞に「あ」や「お」という母音の音節が多かったという偶然の出来事により、彼は喉の奥をしっかり開いて歌う、というテクニックを身につけることになったのだと感じる。

 

彼は、この楽曲によって、喉の奥をしっかり開けることで響きが上顎から鼻腔へと通っていくということを体感したのではないかと思う。その素地があっての「Begin」での「声の出し方がわかった」の発言に繋がっていくのではないかと私は感じる。

そういう意味でこの楽曲の存在は非常に重要で、もし、彼がこの曲を歌っていなければ、おそらく「Beigin」の歌声はあそこまでの綺麗な響きと透明感を持つことは出来なかっただろうし、もしかしたら彼の歌声の完成はもっと遅れることになったかもしれない、とも思う。

それほどこの楽曲は彼の初期の歌声の変遷を考える中で重要な位置を占める楽曲と言える。

 

伸びやかで艶やかな中音域の彼の歌声が楽しめる一曲だ。

 

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