三浦大知が今年のホールツアーが中止になった2月末からライブ当日に配信を始めたInstagramでのライブ。

その最終回である。

最終回に選んだ曲はもちろん「COLORLESS」

もうすっかり歌い込まれた曲であり、歌声は綺麗にコントロールされている。

彼の持ち味である張りのある甘い歌声とソフトな無色に近い音色の幅のある歌声。

このミックス感が素晴らしい。

楽曲のタイトルである「COLORLESS」は「無色」という意味だが、その名の通り、どんな色にも染まる。

「ファンの皆さんでいろんな色に染めてください」とアリーナツアーのライブで彼は話していたが、彼自身のこの曲の歌声はサビ以外は無色に近い音色をしている。

 

「1Song Home Live」は今回が最終回。全部で49曲を彼は歌いきり、配信を通して様々な彼の歌を知ることができた。

生歌のままの彼の歌声は、非常に魅力的であり、生歌ならではの臨場感や、普段のライブでは決して聴くことの出来ないブレス音や音程の揺れなど、専門家から見ると非常に興味深い企画だ。

どんな形にせよ、49曲の生配信は緊張感を伴うものであり、決してやり直しの効かないワンテイクの瞬間は、それだけで非常に魅力的である。

配信する側の彼にとっては、それだけストレスも大きいものであると思われるが、彼の口癖である「三浦大知の音楽に触れていって下さい」というメッセージがここにも存在する。

 

彼も話していたように1つのライブを終了したような充実感と達成感、さらにはこれで彼の生歌が聴けないという寂しさもあるが、そういうものも引っくるめて、彼は間違いなく前進したのだと思う。

今後の彼の進化にさらに期待したい。