全く歌手達の活動が止まる中、ONE OK ROCKのTakaと清水翔太が何か出来ることはないかと考え、同じ世代の同じ思いのアーティスト達8人で発足させたプロジェクト[re:]から出来上がった楽曲。
参加したアーティスト8人は以下のメンバー。
阿部真央 絢香 Aimer KENTA (WANIMA) 清水翔太 Taka (ONE OK ROCK) Nissy (西島隆弘) 三浦大知
自粛中に生まれた楽曲の多くが優しい世界を描いている。
この曲も全編に流れる音楽の調べは優しさに溢れ、今まで当たり前だと思っていた世界がそうではないという現実とそれでも希望を見失わずに一緒に歩いて行こう、繋がっていこう、という一体感を歌に込めている。
音楽番組が減少し、CDよりもダウンロードすることが主流になりつつある現代では、唯一、ライブだけが歌手とファンを繋ぐ場所だったと言っても過言ではない。
歌手達は自分達が提供する音楽の反応をリアルに知ることができる唯一の場所がライブだった。
また私達聴衆は、歌手達の存在を現実の身近な存在と感じられる唯一の場所がライブだったのだ。
双方にとってなくてはならない場所が今、奪われている。
その中でお互いの存在と気持ちを確かめ合う方法は、動画配信のコンテンツが最も簡単な方法と言えるかもしれない。
ほぼ新曲を出せない状況の中で、普段、繋がることの出来なかったアーティスト達が「音楽」という共通項だけで繋がっていく。
ここに参加した8人も、普段なら決して揃うことのできなかったメンバー達のはずだ。
コロナは多くの環境や仕事を奪ったが、新たに与えたものもたくさんある。
アーティストの存在がなくてはならないもの、音楽がどれだけ自分達を癒してきた存在なのか、ということをコロナを契機にあらためて見つめ直した人は多かったはずだ。
それはアーティスト達にも言える。
何気なく集まり、口から出たメロディーを歌い、メンバーでセッションする。
この当たり前の音楽生活の日常が、実はどれほど貴重で恵まれたものだったのかということを今、あらためて知るのである。
バラバラになったアーティスト達と私達を繋ぐのは、やはり「音楽」
音楽さえあれば、人々は繋がれる。
そうこの曲は呼びかけている。
