ジェジュンが日本活動を再始動した最初のライブ「2018 The Reunion in memory」から「Just Another Girl」

 

「みなさまが家で楽しく過ごせますように、ジェジュンのLIVE映像を公開することにいたしました。一緒に、この事態を乗り越えましょう」

ジェジュンの発言は確かに方法が間違っていた。

だが彼の態度は一貫している。

「Stay Home」

これだけが多くの命を守る唯一の方法なのだ。

 

この曲は2013年に発売された韓国での彼の1枚目のフルアルバム「WWW」の中に納められた曲で2017年2月の除隊後初の日本ツアーで日本語の歌詞が披露された。

 

この頃の彼の歌声はまだフロントボイスになっている。

韓国語のフェイスポジションのまま、日本語を発音して歌っているものと考えられる。ただ、今の歌声に比べると色彩が薄い。

低音域から中音域にかけてはソフトな音質で、ブレスが良く回利、ノーズポジション(鼻腔)に響きが綺麗に入っている。ただ、サビに向かってからサビの高音部にかけての音質は響きが混濁する。

これは鼻腔に当たった響きがそのまま眉間に抜けていくのではなく、頭頂部に回されるために出口がなく、そこで留まっているイメージの歌声だ。その為、ブレスに乗せられた声が行き場を失っているため、力で押して前面に出している。

 

日本語の言葉は非常に明快で、どちらかといえば、日本語のシングルよりも明瞭な発音だ。

これも発声ポジションによる発音が「子音+母音」の組み合わせになっていることから来る明確さと言える。

 

8年間、日本語のオリジナル曲を待ち続けたファンにとっては、「WWW」の日本語歌詞がつけられた数曲は、宝物のような存在であり、2017年の除隊当時、日本活動が何も見えない中で、彼の日本活動再開への変わらない強い意志を感じさせた数曲でもある。

これらの曲を彼が日本語歌詞にして歌ったことが、すべての始まりだったと言っても過言でない。

 

ファンにとって大切な一曲。